僕とevery♥ing!

はじめに

これはおそいるとevery♥ing!の負の部分です。
every♥ing!の好きなところや楽しかった思い出も本当にいっぱいあって、多少はこの記事でも触れているのだけど、それらに関しては元気があればまた別にも書こうと思っていますので、そのつもりで読んでいただけると幸いです。

 

 

本編

さて。

 


スタッフのみなさん、そして””ファンのみんな””もあわせてevery󾬚ing!。
これはみんな言っていることだけれど、その通りどころかもう当たり前の域だと思う。
イベントで行う内容やA面曲の歌詞を見れば明らかだけど、このことはもうevery󾬚ing!のコンセプトと化してたからだ。

 


たぶん、僕はこれに自分を合わせられなかったんだと思う。

 


every♥ing!結成発表までのアニイチは軽いホリプロ推しな感じで行っていたので、スーパーアニイチで結成発表を聞いた時は、「なるほどー。面白くなればいいな。」だった(ツイートを見返すとキングレコードのリソースと田村ゆかりさんの心配とかしてた笑 フタを開けると別部署だったけど)。

 

その次のアニイチで山崎エリイさんを意識し(最前で指差し食らっただけ。今考えると究極にオタクらしくて自分が可愛い)、でも北海道には予定と予算の問題で行かず、僕の初めてのevery♥ing!は”山崎エリイさんを追う”という形での渋谷2.5Dの公録からのアニディスだった。
そこで山崎エリイさんに惚れましたという手紙をスタッフに渡したことと、あるオタクが僕の真横で上裸になってめちゃくちゃ怒られてたのはかなり印象深い。

 


や、思い出みたいなことを一つ一つ書いていくときりないな、やめよう。

 


一番最初に違和感を感じたのはevery♥ing!に関係ないShowroomだった。ほんとに最初の最初。
2014年7月のアニイチで山崎さんを意識した僕は、もちろんすぐに当時やっていたShowroomののんびりエリイちゃんねるを見るにいたった。
そこにあったのは想像以上に近い距離。
いわゆるアイドルや声優の握手会には行ったことはあったけれど。。。
そこで僕の送った何かに反応された時の感情は嬉しいでもなんでもなく「僕なんかの、僕程度の人間の発言を拾うのはやめてくれ」だった。

 

もっと前、高校生の時にいたずら黒うさぎに送ったメールが採用された時と同じだ。
俺なんかメディアに出るようなこと書いてない。恥ずかしい。やめてくれ。外野で雑に楽しんでるだけでいい。1度採用されたあと、僕がメールを送ることはほとんど無くなった。

 

握手会で一対一の時に話すのとは違う、自分の何かが他人も楽しむコンテンツになる感覚。それも、自分の好きな人の名前を冠するコンテンツに。たぶん僕はそれに責任を感じすぎるんだと思う。

そうしてShowroomもだんだんとログインすらせずに眺めるだけになっていったし、ゆめいろ学院のラジオにメールを送ることは最後までなかった。

 

 

39公演は、78回中65回行ったみたいだけど、本当に、すごい楽しんだ。めちゃくちゃ楽しかった。

第1回目に関しては、たしか全体の人数でいうと結構序盤に握手したんだけど、僕もなぜかガチガチに緊張してたのにevery♥ing!の二人の方が緊張してるのを感じてちょっと楽になったのをおぼえてる。

 

39公演で知り合って今でも仲良くしてるオタクは多いのは今考えるとホント良かったなぁと思う。
毎回同じ曲を聞かされるのも飽き飽きしてたようで、ここの歌い方変わったな、ここのダンスの動き方変わったなみたいな間違い探しをするのは何だかんだ楽しかったし、今思えばこれも成長を見るということの一つだった(あと個人的に同じ曲でいろんな遊び方ができてよかった)。
楽しい企画に本気で楽しみ、つまらない企画に友達のオタクと笑った。

ただ、この1年間の39公演で見えてくるものは多かった。


衣装。

39公演では毎回衣装が変わる。時々どんな衣装を来て欲しいかみたいな問いが投げかけられることがあったので、僕はある衣装を何回も提案した。演者二人だけでなく、あるスタッフさんと話す機会も多かったので、彼にも何回かお願いしたと思う。

 

その衣装は、僕が行かなかった公演の一つで着られることとなった。

 

別にそこそこポピュラーな衣装だし、私信がどうこう言うつもりはない。ただ、その衣装を僕が熱望していたこと、そしてそこに僕がいなかったことに、聡く優しい彼女らは気づいていた。
些細なことであろう。僕もそう思う。
しかし、僕はここでまた「向いてないなぁ」と思ってしまった。

 

また、39公演に通い続けるにあたって僕は気づいた。
彼女ら、僕の推しとしていた山崎さんは特にだが、自分自身の物語の中で、ファンを脇役、いや、かなり重要な役として置こうとしている。
主役は彼女。ヒロイックで男性的な部分もある人間なのに、彼女が描く自分の物語では自分は常にヒロイン。

助けてくれは言えないのに助けを待ってて、ありがとうは大きく紡ぐディズニープリンセス

でも僕は彼女に関わっていく勇気がなかったので、どうすればいいのか分からなくなった。

好きなのに向いている方向が少し違うから。

でも、人間として強みを増していった彼女は、演者としてもどんどん魅力的になっていったので、彼女の演者的才能、特に歌声とステージパフォーマンスには僕はどんどんのめり込んでいった。
結果、少し違和感を感じつつもevery♥ing!を、山崎エリイさんを推すことをやめられなかった。

 

 

39公演が終わって、次に迫ってきたのは二人の高校卒業だった。
サクライロ。
あのさ。
39公演でも思ってたけどさ。
ファンと一緒に昔を振り返る企画多すぎないか。

 

僕は基本的に卒業公演というものが嫌いだ。やめることにかこつけて感動を押し売りされている感覚になるから。

過去を売って感動を作るな。

何が言いたいかというとつまりは、ファンと作り上げてきた過去を振り返ることで得られる安い感動に辟易したわけだ。

(別に過去自体を安いと言っているわけじゃない。二人の努力が凄まじいのも、ファンと積み上げてきた過去も素晴らしいのもしっかりとこの目で見てきた。)

 

と同時に、やっとevery♥ing!のコンセプトについて理解した。
そう、ふたりと、スタッフと、ファンとみんなでevery♥ing!。
そりゃファンと作り上げてきた過去を定期的に新規に見せないといけないわな。新規のファンにもevery♥ing!になってもらわないといけないんだから。

A面曲の歌詞を聞いてエモくなる人間になってもらわないといけないんだから。
そう考えると過去を振り返る安い感動はマニュアル、入門書にも見えるようになった。
まぁどっちでもいい。
これが僕には合わない。

この辺で違和感は確信に変わった。
この現場を主現場とすることに、僕は向いていない。

まぁでも演者二人のことは大好きだし、行けば楽しくなってしまうのでなんやかんや行ってた。

 


あまり行かなくなったきっかけはなんだろうなぁ。
山崎さんのソロデビューかもしれない。
もしくは、僕の一番好きな現場の口上のをパクリまくった口上を聞かされた時かもしれない(これ考えた奴だけはマジで嫌い)。
少しずつ減っていった感じだし、特にきっかけなんてないのかもしれない。

 

まぁなんにしろ、自分が合わないことには気づいていたのであんまり行かなくなるのは当然だったんだと思う。

あんまり行かなくはなったものの節目節目というか、おっきなイベントやついでで行けるイベントには行ってたんだけどね。

 

 

2月の卒業発表。
コンセプトからして卒業って名前でそういう事をやるだろうなとは思ってたけど、いざやられると言葉にならなかった。
この時期には全然真剣に行ってなかったのにね。
結局大好きだったんだよね。二人が。
いや、every♥ing!が。


向いてないのに好きなんだよ。
これはもうどうにもならないんだよ。

結局向いてないという現実、終わるという現実から逃げて、そのあとのevery♥ing!のイベントには一切行かなかった。


そして迎えた卒業公演。
これも行くかどうか迷った。
でもやはり見たかった。行くしかなかった。


素晴らしいライブだった。
素晴らしい卒業公演だったと思う。

every♥ing!のコンセプトを楽しめる人達、every♥ing!をずっと追ってきたファンは、寂しさはあるものの、ある種すっきりとした感覚にもなっているだろうと想像している。

だって彼らもまたevery♥ing!なのだから。卒業なんだ。彼らはevery♥ing!を卒業する体制にもうなってて、今日という卒業する機会をちゃんともらっているんだ。

 

しかし僕はどうだ。
僕はevery♥ing!じゃない。
every♥ing!とともに道を歩んできていない。
でもevery♥ing!が大好きだ。
every♥ing!をもっと見ていたい。

every♥ing!のパフォーマンスをもう見れないなんて嫌だ。

先に進むのなんて、嫌だ。

 

僕は完全に取り残された。

素晴らしいライブに、最高に楽しいライブに、涙は一滴も流れなかった。


彼女らはファンとと共にevery♥ing!を卒業して、僕は卒業出来なかった。

僕の心にだけはモヤモヤがのこった。

 


さて、まとめよう。

なにがいけなかったのか。

別にそんなにわるいことばっかりじゃない。

事実として僕はevery♥ing!をめちゃくちゃ楽しんでいた。
一緒に楽しむ友達もたくさんいた。


ただ、every♥ing!というストーリーに自分は干渉したくなかったのに、干渉を強く迫られるコンセプトがしんどかったというのが一つ。

自分が干渉したくないくせに進んで干渉しているファン達に嫉妬心が芽生えていたというのが一つ。
なぜならevery♥ing!のコンセプト的には、そういうファンこそをファンとしていたから(そういうファンっていうのは別になにか特別に動いてる人達だけじゃないです。CDを買う、イベントに来る。それだけで応援になってると思います。僕がなんなのかはよく分からないけど)。

それだけ。
ほんとにそれだけなんだよね。


しかしまぁ、応援するということは干渉するということで、そんなのどこの現場でも同じだよなぁっていうのは、ここ数年ぶち当たってる壁みたいなもんで。
7,8年とか行ってる別のところでも少しだけ同じことを感じてるんだよね。

たぶん僕はまだ応援じゃなくて消費がしたいだけ。
応援できる人間になってないのかなぁ。
よくわからないね。

 


まぁなんとも締まらない感じだけど、最後に。

僕はevery♥ing!が大好きでした。
この文章のテーマ的に二人のパフォーマンスや本質的な部分には全く触れてないけど、そういうのもめちゃくちゃ好きでした。
ファンやスタッフを含めたコンテンツとしてのevery♥ing!にも、すごく面白いものを感じていました。

ただ僕はevery♥ing!を応援するには役者不足でした。
僕自身はevery♥ing!になれなかったし、なりたくなかったけど、それを受け入れるには好きすぎて、幼すぎました。


every♥ing!、3年半の間、本当に楽しませていただいてありがとうごさいました。

楽しかったです。

心に残るもやもやは時間が解決してくれると思います。


木戸さん山崎さんのことは今でも大好きなので、今後もちょこちょこ遠くから見てようと思います。

 


おわり